■『ベンチャー・カップCHIBA』とは・・・
千葉市発の新たなビジネスの創出を目指して、(公財)千葉市産業振興財団が、平成14年度から中小・ベンチャー企業支援の一環として実施しているビジネスプランコンテストです。事業者、創業者から新規性・独創性に富み実現性のある事業プランや技術を公募し、優秀なものには賞金を授与するとともに、当財団の各種支援事業を積極的に活用して事業化を促進します。
今年度のベンチャー・カップCHIBAは、「一般部門」、「学生部門」の2部門により実施しました。
平成26年11月13日、第13回『ベンチャー・カップCHIBA』ビジネスプラン発表会が開催され、公益社団法人経済同友会堀義人氏の基調講演の後、一般部門の第1次審査(書類審査)および第2次審査(プレゼンテーションと質疑応答)を勝ち抜いた5社がプレゼンテーションを行いました。
会場には、ベンチャーキャピタル、銀行、証券会社をはじめとして、各種企業等の関係者116人が、投資先やビジネスパートナーを求めて集まりました。
審査の結果、一般部門グランプリには、柳川建設株式会社(代表取締役 柳川智明)が選ばれ、当財団理事長より表彰の楯と副賞50万円が授与されました。

第13回『ベンチャー・カップCHIBA』受賞者

『会場風景』

『基調講演』
(公社)経済同友会 堀 義人 氏
第13回『ベンチャー・カップCHIBA』発表会(最終審査会) 審査結果
※敬称略
【一般部門】
賞 | 企業名・代表者名 | ビジネスプラン名 | 所在地等 |
---|---|---|---|
グランプリ (副賞50万円) | 柳川建設株式会社 代表取締役 柳川 智明 | 天然素材のシラスと芝を組み合わせた商品『エコ環境基盤』による緑化プロジェクト | 千葉市中央区宮崎町452 TEL:043-264-5236 http://www.yanagawakensetu.net/ |
準グランプリ (副賞50万円) | 大金興業株式会社 代表取締役 大野 光政 | 使用済み天ぷら油燃料化リサイクル事業 | 千葉市緑区誉田町3-78 TEL:043-291-0161 http://www.daikin-i.com/ |
ソーシャルビジネス賞 (副賞10万円) | 中村 千昌 | 働く母親を、地域一丸となって手助けできる仕組みをつくるプラットホーム事業 | 千葉市美浜区稲毛海岸 E-Mail:info@kmkm-pj.com |
優秀賞 (副賞10万円) | H&M Support株式会社 代表取締役 齋藤 眞一 | LED照明のレンタルによる事業の展開 | 千葉市緑区あすみが丘東1-28-4 TEL:043-386-0620 http://www.hm-support.net/ |
キャリア・ジョセフィーヌ 代表 関 優子 | 女性の活躍に伴う未来に輝きをプラスする女性キャリア開発支援スクール | 千葉市中央区中央4-5-1 Qiball 14F 12号室 TEL:090-8815-7846 http://career-josephine.com/ |
【学生部門】
該当者なし
【一般部門】
ビジネスプラン概要
◆グランプリ(副賞50万円)
柳川建設株式会社 代表取締役 柳川 智明
『天然素材のシラスと芝を組み合わせた商品「エコ環境基盤」による緑化プロジェクト』
本事業は、ヒートアイランド現象への対策として緑化への関心が高まっている現在、シラス(火砕流堆積物)と芝を組み合わせた舗装用・緑化用ブロックである当社商品『エコ環境基盤』を用いた緑化プロジェクトを推進する。当初は潜在的なニーズが見込める教育施設、医療・福祉施設、公共施設、金融機関をターゲットとして、屋上緑化や敷地緑化を千葉市・千葉県および首都圏で展開する。
エコ環境基盤は産学官連携により、千葉大学環境フィールド渡辺均准教授との植物共同研究開発の継続、今秋より城西国際大学環境社会学部鈴木弘孝教授との緑化の効果研究を行う予定であり、又千葉ものづくり認定製品としても認定番号105を取得しているため、顧客および取引先企業から当社に対する信頼度は高い。施工実績も京葉銀行津田沼支店、柏市役所等有り、来年には城西国際大学の施工予定が有り、柏市役所の追加見積中。

人々が心地よく暮らすことが出来、環境にも配慮したオンリーワン緑化製品『エコ環境基盤』
“人に、都市にこんないいこと!”
未来に向けての『エコソリューション』です。
◆準グランプリ(副賞30万円)
大金興業株式会社 代表取締役 大野 光政
『使用済み天ぷら油燃料化リサイクル事業』
家庭や店舗などから排出される使用済みの天ぷら油を、軽油の代替燃料となるバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel:BDF)の原料とするため、市内及び近隣市町村内に回収協力拠点を設け、定期的に廃油を回収し、安定的かつ安価にBDFを製造します。
特に千葉市においては、千葉市役所環境局資源循環部廃棄物対策課の支援の下、平成26年8月1日より「廃食油回収事業」がスタートし、従来廃棄されていた使用済み天ぷら油について弊社が継続的に回収を行うことになりました。

製造されたBDFは、軽油に比べ価格優位性があるため、運送業や重機使用のある企業へ継続的に売却でき、収益を上げていくことを目指します。
また、BDF製造時に排出される副生成物を、油汚れに強い洗剤として転用し、製品化できることから、オイルや油の洗浄に苦労されている企業・店舗に売却し、さらなる収益力の確保につなげます。
◆ソーシャルビジネス賞(副賞10万円)
中村 千昌
『働く母親を、地域一丸となって手助けできる仕組みをつくるプラットホーム事業』」の製造・販売
女性(特に子育て世帯)の社会進出が国をあげて推奨される中、実際に焦点を当てられている女性が取り残されてはいないでしょうか。背中だけ押され、舞台に出た後はただひたすら走らされているのではないでしょうか。このままでは、日本のワーキングマザーは疲れ果ててしまいます。
そんな声や想いをもとに、日本のワーキングマザーが一番負担に感じる時間帯に第三者が手助けを行えるサービスを考案しました。
リアルとデジタルを融合させたサービスは様々な課題を解決し、将来的に社会問題をビジネスとして解決し得るプランとなっています。

◆優秀賞(副賞10万円)
H&M Support株式会社 代表取締役 齋藤 眞一
『LED照明のレンタルによる事業の展開』0」の製造・販売
LED照明を1本月100円、ワンコインでお客様にお届けし利用して頂く事業です。
LED照明はまだまだ高額なため、開発や営業、社員教育にかける経費より優先してLED照明を導入する企業が少なく、中小企業のオフィスや店舗などではLED照明の導入が進んでいません。
しかしLEDを導入すると電気代が1/2~1/4に削減することができ、経費の削減につながります。経費の削減はそのまま利益のアップに反映させることができます。

平成21年12月30日の閣議決定により2020年までにLEDなどの次世代照明の100%化の方針が決まりました。日本の企業の95%は中小企業です。中小企業にもLED照明が導入できるように、“企業側の導入リスク”を極力減らし、“導入しやすい価格”でお届けすることで、次世代照明の普及率があがります。このスキームが我が社の特徴です。
LED照明の普及率を上げることで地球温暖化の防止、そして中小企業の経営に貢献してくことを目的としています。
キャリア・ジョセフィーヌ 代表 関 優子
『女性の活躍に伴う未来に輝きをプラスする女性キャリア開発支援スクール』ココデ」
女性の社会進出にあたってのキャリア開発を3本の柱で複合的に支援していきます。
①キャリア開発支援・子育て支援
②エアラインスクール
③国際儀礼(マナープロトコール)
完全個別制、又は少人数制の講座を中心に、個の能力に着目し、特性を見極めた上できめ細やかなメニューを提供してまいります。
個々のニーズに対し、今まで国際線客室乗務員として培ったグローバルコミュニケーションとマナープロトコール講師としての実績、子供を抱えて働く母親として自らの体験を踏まえて働く、働きたい女性を多面的に支援していきます。
充実した人生が送れる社会づくりに千葉から発信してまいります。

第13回『ベンチャー・カップCHIBA』にご協力をいただきました審査委員の皆様(50音順、敬称略)
【一般部門】
○第1次審査及び2次審査を担当
株式会社日本政策金融公庫 千葉支店
国民生活事業 融資第二課長 :石川 智章
株式会社ネクスト・アカデミー
代表取締役長 :金子 輝幸
JFEテクノリサーチ株式会社
分析ソリューション本部(千葉) 本部長 :坂田 敬
有限責任監査法人トーマツ千葉事務所
パートナー 公認会計士:佐々田 博信
株式会社ジャフコ 投資部
株式会社千葉銀行 法人営業部 部長:佐立 成信
開発投資グループ プリンシパル:出水 秀剛
千葉信用金庫 地域推進部 部長 :藤井 秋吉
千葉工業大学 情報科学部情報工学科
准教授 :山口 智
野村證券株式会社 千葉支店 支店長 :渡辺 信一
公益財団法人千葉市産業振興財団
常務理事:森 清
○3次審査及び発表会での最終審査を担当
千葉商工会議所 会頭 :石井 俊昭
丸金印刷株式会社 代表取締役社長:川合 榮子
株式会社ファソテック 相談役:長見 茂
公認会計士前原事務所 所長:前原 東二
国立大学法人千葉大学 特任教授・名誉教授
スマートグリーンイノベーション研究拠点長:吉川 明彦
公益財団法人千葉市産業振興財団 理事長:西牟田 勲
○特別審査委員
公益社団法人経済同友会:安渕 聖司
(発表会での審査を担当していただきました。)
【学生部門】
株式会社光陽社 元代表取締役 :佐々木 孝
株式会社キーテック 代表取締役社長:平賀 祐二
株式会社印刷学会出版部 代表取締役社長:中村 幹
国立大学法人千葉大学 名誉教授:北村 孝司
国立大学法人千葉大学
学術研究推進機構 産業連携研究推進ステーション
特任准教授:片桐 大輔
来場者数
発表会:116人 交流会:74人
共催・協賛・後援団体
【主催】 | 公益財団法人千葉市産業振興財団 |
【共催】 | ベンチャークラブちば |
【協賛】 | 株式会社千葉銀行、コラボ産学官千葉支部(事務局:千葉信用金庫) |
【後援】 | 経済産業省関東経済産業局、千葉県、千葉市、千葉商工会議所、千葉産業人クラブ、千葉県経済同友会、千葉大学、千葉工業大学、東京情報大学、千葉経済大学、淑徳大学、株式会社日本政策金融公庫千葉支店、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構千葉支部千葉職業能力開発促進センター、千葉県信用保証協会、公益財団法人千葉県産業振興センター、一般社団法人千葉県商工会議所連合会、千葉県商工会連合会、千葉県中小企業団体中央会、一般社団法人千葉県発明協会、公益社団法人千葉県情報サービス産業協会、公益財団法人ひまわりベンチャー育成基金、JFEテクノリサーチ株式会社、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)千葉貿易情報センター、ちば海外ビジネスサポートセンター |
【協力】 | 公益社団法人経済同友会 |