アイデアコンペ事業

戻る

第3回『ベンチャー・カップCHIBA』受賞者決定

▼受賞者決定 ▼各企業のプラン概要 ▼ビジネスプラン発表会 講評

平成16年10月13日、“第3回『ベンチャー・カップCHIBA』ビジネスプラン発表会”が開催され、33の応募企業から第1次審査(書類審査)および第2次審査(プレゼンテーションと質疑応答)を勝ち抜いた5社がプレゼンテーションを行いました。
会場には、ベンチャーキャピタル、銀行、証券会社をはじめとして、各種企業等の関係者195人が、投資先やビジネスパートナーを求めて集まりました。
発表会での審査の結果、グランプリには有限会社RPGテクニクス(千葉市中央区、代表取締役 露崎典平)が選ばれ、当財団理事長の太田 宏より表彰の楯と副賞100万円が授与されました。

■[ベンチャー・カップCHIBA]とは・・・

千葉市から将来性のある企業を創出するために、(財)千葉市産業振興財団が平成14年度から開催している事業で、事業者、創業者の独創的な事業プランや技術を公募し、優秀なものには賞金を授与するとともに、当財団の各種支援事業により事業化を図ります。
平成15年度は、応募資格を、原則として創業前、または創業後5年以内の成長段階の企業としています。

第3回『ベンチャー・カップCHIBA』 写真1  第3回『ベンチャー・カップCHIBA』 写真2

第3回『ベンチャー・カップCHIBA』ビジネスプラン発表会 審査結果

企業名・代表者名ビジネスプラン名所在地等
グランプリ
副賞:100万円
有限会社RPGテクニクス
代表取締役:露崎 典平
RPG適用市場の開拓とRFIDチップ
組み込み用パルス発生素子試作
〒260-0027
千葉市中央区新田町36-15
千葉テックビル6F・FLPC
TEL:043-204-1515
http://www.ne.jp/asahi/rpgt/homepage/
優秀賞
副賞:10万円
アイティエス工房株式会社
代表取締役:中嶌 弘慈
建築内装業界に特化した一連の『業務合理化ソフト』の開発および販売 〒260-0015
千葉市中央区富士見2-7-5
富士見ハイネスビル5F
TEL:043-223-7500
http://www.itskoubou.com/
ウェザー・サービス株式会社
代表取締役:横田 匡彦
超高精細花粉情報サービス 〒286-0033
千葉県成田市花崎町538
TEL:0476-23-8727
http://www.otenki.co.jp/
システムエンジサービス株式会社
代表取締役:能智 博史
小規模型有害ガス回収・再生装置の開発と販売 〒261-0023
千葉市美浜区中瀬1-9-1
ロボットFAセンタービル13F
TEL:043-350-3730
http://www.system-eng.co.jp
株式会社ビーエムシー
代表取締役:阿部 允
中小私鉄および地方自治体向けの橋の長寿命化のためのアセットマネジメント 〒261-7125
千葉市美浜区中瀬2-6
WBGマリブウエスト25F
TEL:043-297-0207
http://www.hashimori.jp/
※敬称略

PAGE TOP

各企業のプラン概要

有限会社RPGテクニクス

「RPG適用市場の開拓とRFIDチップ組み込み用パルス発生素子試作」

写真: 露崎代表
有限会社RPGテクニクス
代表取締役:露崎 典平

■~RPG適用市場の開拓~

これまでの開発により、小型化した4φx3.7mmhキャンタイプRPG素子の試作が完了しており、ディスクリート部品を使用したRPG(ランダムパルス/確率発生器)の量産が可能になった。RPGは、電子錠使用分野、ID使用分野に販売できる。よって、これまでの製品の置き換え需要や部品改良需要の市場に提案し新たなセキュリティ市場の開拓を行う。

■~RFIDチップ組み込み用パルス発生素子試作~

RPGのパルス発生素子は、理論的には17μまで薄膜化が可能である。最新プリント技術を利用して、RPGパルス発生素子をホトダイオードが組み込まれているRFIDチップであるMMチップに組み込み、世界初のランダムパルス発生器内蔵のRFIDタグを試作する。さらに薄膜化の量産技術を確立し、RPG付MMチップを普及させRFIDタグ付製品の使用による行動情報収集など、懸念されているプライバシー問題を解決し、安全なユビキタス社会構築に貢献する。

■RPG:ランダムパルス発生器(Random Pulse Generator)

α放射体の自然崩壊で放出されるHe原子(α粒子)を半導体で捕捉して、完全ランダムなパルスを発生する装置。

■RFIDタグ=ICタグ(RFID=Radio Frequency IDentification)

ICチップ と小型アンテナが組み込まれたタグやカード状の媒体。電波(Radio Frequency)を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術を使用する。

■MMチップ:Multiband Microchip

13.56MHz~2.45GHzまでの全周波数域対応、赤外線方式データ書き込みチップ。


アイティエス工房株式会社

「建築内装業界に特化した一連の「業務合理化ソフト」の開発および販売」

写真: 中嶌代表
アイティエス工房株式会社
代表取締役:中嶌 弘慈

今回提案するビジネスプランは、「下請け体質・非効率経営からの脱却」を目指す日本全国の建築内装業界の業務効率化に寄与する一連のソフト開発および販売に関するビジネスプランである。

第一の柱は、「見積書作成ソフトの開発」である。特徴は「建築内装業界に特化」、「必要とする見積項目約10,000項目を搭載」、「業界経験の浅い担当者でも、短時間で、高精度に見積作成が可能」、「企業毎の詳細な原価構成を自動生成できる」ところである。特に、労務単価については、本ソフトで算出された数値を利用すれば、社員全員が統一してコスト管理を行うことが可能となり、企業として効率的な経営が期待できる。

第二の柱は、「工事台帳ソフトの開発」である。これは、実際に業務を受注した後において、前述の見積書作成ソフトのデータを利用し、現場での施工管理、材料管理等の業務を、自動的に管理できるソフトである。期待できる効果は「材料の在庫減」、「労務費の削減、工期の短縮」等がある。一例としては、3日間程度必要であった、受注明細・予算書・発注明細・出来高明細等の作成業務が、本ソフトでは自動的に瞬時に作成することができる。これらにより、工事管理能力が大幅に改善され、業務時間・利益・完工高のアップにつながることになる。


ウェザー・サービス株式会社

「超高精細花粉情報サービス」

写真: 横田代表
ウェザー・サービス株式会社
代表取締役:横田 匡彦
  1. 関東地方、中部地方、近畿地方約50数カ所に自動花粉センサーを設置し、スギ花粉の飛散状況をリアルタイムに収集する。
  2. 収集したスギ花粉飛散情報、スギの植生分布、詳細気象情報等を用いてスギ花粉の拡散シミュレーションを毎時行う。関東地方全域に関し、2km格子で最長48時間先まで1時間毎のスギ花粉飛散量を予測する。
  3. 自動センサーによる情報とシミュレーション結果により以下のビジネスを展開する。
    花粉情報ポータルサイトを開設し、超高精細花粉情報を発信する。このポータルサイト上で流通業、製薬会社等の広告および、アフィーリエイト・プログラムの展開を行う。
    自動センサーによる花粉情報とシミュレーション結果を主として抗アレルギー薬を扱う製薬会社、医療機関、報道機関等への販売を行う。
    自動センサーの自治体、医療機関等への販売および、花粉飛散情報の提供を行う。
  4. 携帯電話、カーナビ等を通じて個人への花粉飛散情報の販売を行う。

システムエンジサービス株式会社

「小規模型有害ガス回収・再生装置の開発と販売」

写真: 能智代表
システムエンジサービス株式会社
代表取締役:能智 博史

当社は、炭化水素ガスやVOC(揮発性有機化合物)ガスを扱う石油化学工場や製油所、塗装工場、繊維工場などの大規模事業所から排出される有害ガスを回収する装置を開発し設計から施工まで一貫して行ってきた。既に43基納品しており、いずれも順調に稼動している。今期中には50基を越えることとなる。今後はこれまでのノウハウ・技術を活用して、中小のクリーニング工場、塗装工場、ガソリンスタンドなど小規模事業所向けとして、小型、高性能、低価格の装置を開発・販売していく予定である。

開発にあたっては千葉市産業振興財団の支援を受け、関東学院大学香川研究室との産学共同研究によって吸着材の選定を行った。それによって当社は安全且つ高性能な商品を追求し、この程実機が完成した。

この装置は吸着法によるものであり目的に応じて不燃性の疎水シリカゲルやメソポア活性炭等の吸着材を用いる。すでに大型機での実証は安全性や性能面での高い評価を受けており事業として充分成果を上げるものと自信を持っている。価格も、より低廉化をはかるため現在検討中である。


株式会社ビーエムシー

「中小私鉄および地方自治体向けの
橋の長寿命化のためのアセットマネジメント」

写真: 阿部代表
株式会社ビーエムシー
代表取締役:阿部 允

国鉄、鉄道総研で橋梁の寿命を50年から100年に長寿命化することに成功した技術者が、立ち上げたスピンオフ型のベンチャー企業。

これまでの10年間は、実績のノウハウ化と、実務に求められる先端技術の開発により、顧客に橋の長寿命化のための解決を提案。

JRや高速道路などの大規模事業者においてはブランド力を構築。

本事業は、財源と人材不足のために、誰も踏み入れることのできなかった中小私鉄や地方自治体などの小規模事業者を対象とした橋の長寿命化のための総合支援事業(アセットマネジメント)。

特徴は、
  1. 高度技術やノウハウを体系化するとともに、ITを援用した支援体制を構築した点
  2. 地元人材や地元企業が積極的に参画できる仕組みとした点

PAGE TOP

第3回『ベンチャーカップCHIBA』ビジネスプラン発表会 講評

審査委員代表
千葉産業人クラブ会長 伊藤 潔 氏

講評 写真1 講評 写真2

大変高いところから僭越ですが、審査委員を代表して講評を行いたいと思います。

予定の時間を大幅に過ぎておりますが、審査時間を20分も延長したということは、審査委員一同、非常に悩んだためで、もめたのではなく悩んだためです。甲乙つけがたい5社が発表会まで進んできたため、グランプリを決定するのに悩んで遅くなりました、大変申し訳ありませんでした。

今年は、昨年の21件に比べて33件の応募がありました。その33件いずれも大変優秀なプランで、その最後に残った5社が、いかに評価が高かったかということは、審査時間の延長で証明できると思います。

このグランプリ選出に悩んだのですが、総合的に言いますと、将来の社会貢献度の点から見ると非常にレベルが高いと言えると思います。

また、技術面の問題ですが、自己技術をベースにベンチャー企業として成長しようとする企業と、自分の技術でなくても良いアイデアを持って、他者の技術を活用しながら大いに事業を進めようとする、2つの流れが明確にあったと思います。皆さんもお聞きになってお分かりのように、5社の中にも2つの流れがあり、甲乙つけがたい状況でした。

それから、将来性、ビジネスの発展性を考えたとき、即ビジネスになるベンチャー企業と将来大いに期待できるベンチャー企業と2つの流れがありました。この2つの流れを考えたときに、どちらが良い悪いということではなく、両方とも、あるリスクを抱えております。例えば、即ビジネスになる場合、それが将来どうやって発展、展開できるのか、経営的観点からかなり深く思考しなくてはいけないであろうという問題点があります。もう一方で、将来性が高いと期待できるが、今すぐビジネスにならない場合、お金だけではなく人材等への投資の問題点も全部含めて、投資という面からその将来性をどうやってキープして成長を果たすのかということがリスクとなります。

リスクということはクライシス(危機)とは違いまして悪いことではないのです。リスクを乗り越えていくことによって初めて成果を得られるのです。こういった観点から言えば、リスクがあるからだめであるということではなく、リスクがあってもそれを越えて行く、そういうマネジメントがなされれば非常に結構だと思います。この5社いずれも、そういった流れの中でリスクがあるということを自覚して、そのリスクヘッジを心がけた、経営マネジメントを、企業経営を展開していただきたいということを心からご祈念申し上げて、わたくしの講評とさせていただきます。

本日はお忙しいところ、ご参加いただきまして、また、審査・講評までに手間取ったにもかかわらず、皆さんお待ちいただきまして本当にありがとうございました。

第3回『ベンチャー・カップCHIBA』にご協力をいただきました
審査委員・準備委員の皆様

○審査委員会委員
(第2次審査及び発表会での審査を担当)
千葉産業人クラブ会長 :伊藤 潔
プロサイド(株) 代表取締役社長 :椎名 堯慶
ベンチャークラブちば会長 :千葉 滋胤
前原事務所代表 :前原 東二
千葉大学工学部教授 :吉川 明彦
(財)千葉市産業振興財団理事長 :太田 宏
○準備委員会委員(1次審査及び第2次審査を担当)
千葉産業人クラブ副理事長事務局長 :宇居 章
(株) ジャフコ ディベロップメント・キャピタル
投資本部   シニアマネージャー
:大関 均
野村證券(株) 千葉支店支店長 :小竹 隆幸
オリックス・キャピタル (株)
投資営業部マネージャー
:戸松 広介
(株)千葉銀行 法人部長 :中嶋 芳郎
トーマツベンチャーサポート (株) 執行役員 :野崎 茂男
千葉大学共同研究推進センター
産学連携コーディネーター
:野崎 努
(財) 千葉市産業振興財団副理事長 :浅井 法久
(氏名あいうえお順、敬称略)

PAGE TOP